井上馨詩書 いのうえかおるししょ

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その他の美術 明治 日本

井上馨(1835~1915)
いのうえかおる
明治時代
絹本・墨書・掛幅
本紙141.0×53.5cm、総丈203.0×70.2cm
1幅
山口県萩市大字堀内355番地
岩倉家寄贈
萩博物館

箱根に旅した際に作った七言絶句の漢詩。明治14年(1881)正月、井上は熱海で大隈重信、伊藤博文との三者で面談したことが物議を醸し、世に「熱海会議」と喧伝された。井上はこの面談後、さらに静養として脚を京阪方面に伸ばしたさいにも箱根に立ち寄り、漢詩を複数作っている。

〈釈文・読み下し〉
早起装成客意輕 早く起きて装い成れば客意軽し
暁鐘聲裡又登程 暁の鐘声の裡に又程に登る
朝来笑對芙蓉面 朝来たりて笑み対する芙蓉の面
天半拂雲送我行 天の半ば雲払いて我が行を送る
 暁発函根途中作 世外

〈現代語訳〉
早く起きて装いが整えば、旅中の感慨も軽やかである。
夜明けの鐘の音が鳴るうちにまた旅路につく。
朝が来て富士山に微笑み向かう。
大空の雲はほとんど消え、私が行くのを送ってくれる。

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