八王子城跡 はちおうじじょうあと

史跡 城跡

  • 東京都
  • 八王子市元八王子町三丁目・下恩方町・西寺方町
  • 指定年月日:19510609
    管理団体名:
  • 史跡名勝天然記念物

 北条氏照の居城で氏照は滝山城からここに移り天正十八年豊臣氏の軍に攻められ、六月二十三日落城した。主要部は城山とその麓に構えられ東方を大手とし北方を搦手としている。東麓城山川に沿う狭い谷状地には左岸に館、アシタ蔵等の郭を設け、右岸に大鼓郭を置きこの両岸に架橋した跡がある。谷状地の出口附近から尾根に沿い山上に向って階段状に郭を設け、山頂部には、本丸、松本郭、小宮郭等が鼎立状に布置され、更に稜線を西して、駒冷場の掘切を経て城の西端部と思はれるところに郭がある。所々に改変の跡はあるが堀、土塁、石垣等よく旧状をとどめていて、中世に於ける城郭の規模を知る上に重要な遺跡である。

 八王子城跡は昭和26年6月24日史跡に指定されているが、昭和54年、城の南を画する尾根の東端部若干を追加指定する。

八王子城跡

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