- 静岡県
- 平安
- 1幅
- 静岡県熱海市桃山町26-2
- 重文指定年月日:19860606
国宝指定年月日:
登録年月日: - 世界救世教
- 国宝・重要文化財(美術品)
継色紙は、もと『万葉集』『古今和歌集』および集未詳の歌等を見開きの部分に書写した粘葉装冊子本の断簡で、料紙には白、薄紫、薄藍、黄、赭など各種の斐紙の色紙を取合わせて用いている。寸松庵色紙、升色紙とともに平安時代の三色紙と称され、筆者は古来、小野道風と伝えるが、未詳である。
本幅は『古今和歌集』巻第十七、雑歌上に所収の一首で、白の色紙に、
「わたつみのか
さしにさ
けるしろた
への
なみもて
ゆへる
あはちしま
山」
と上の句を右、下の句を左に散し書きに書いている。料紙に十分に余白を置き、「ろ（露）」「る（類）」など草体をまじえ、優美に書かれ、その古体の仮名は、平安時代の仮名名跡の代表的遺品の一つとして貴重である。
