春日宮曼荼羅 かすがみやまんだら

絵画 / 鎌倉

  • 日本
  • 鎌倉時代
  • 絹本着色
  • 縦103.6㎝ 横40.0㎝
  • 一幅
  • 東京都港区南青山6-5-1
  • 根津美術館
  • 重要美術品

 画面上部には御葢山を背景に春日四所明神と若宮の社殿を、中段以下には一の鳥居(最下辺)から二の鳥居にいたる白砂の参道を描いており、広大な社叢を鳥瞰的にあらわしている。このように社頭の景観を鳥瞰的に描写する画面構成は、やまと絵の伝統の上につくり上げられてきたものとみられる。御葢山にのぼる満月の上部には、四所および若宮を合わせた五社の本地仏を円相中にあらわし、向って右より若宮の本地仏である文殊菩薩以下、本殿一宮から四宮までの各本地、釈迦如来、薬師如来、地蔵菩薩、十一面観音が並ぶ。本図は一宮本地に、通行の不空羂索観音の代わりに釈迦をあらわしている。亀山上皇の御筆と伝える賛のある湯木本は、興福寺絵所(芝座)とみらえる勧舜法橋筆の裏書があり、これにきわめて近似する本図も南都絵所の所産といえる。また、下辺左手には焼失前の春日東西両塔が描かれ、ありし日の姿を伝える点で貴重である。

春日宮曼荼羅 かすがみやまんだら

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