木造如来坐像(頭部快慶作)

彫刻 / 鎌倉 南北朝 室町 安土・桃山 江戸

  • 鎌倉~江戸
  • 1躯
  • 重文指定年月日:19750612
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 新大仏寺
  • 国宝・重要文化財(美術品)

俊乗坊重源が、建仁年間(一二〇一~三)に開いた伊賀新別所(新大仏寺の前身)には快慶作の丈六の阿弥陀三尊立像が安置されていたことが知られているが、この像は、江戸初期に損壊して中尊の頭部と石の台のみを残すだけであったところ、享保年間(一七一六~三五)、京仏師祐慶がこれらを生かして現在のように再興したという。その頭部は正に創建時のもので、鎌倉時代快慶最盛時の作風と巧緻な技倆が明瞭に看取され、また内部には、「大和尚南無阿弥陀仏」(重源)、「大仏師安阿□□」(快慶)の名が記されている。基壇もその表面に浮彫された図様に中国宋様石刻の顕著な影響をみることができ、唐本によるという本像創建時の姿を偲ばせる重要な遺構である。

木造如来坐像(頭部快慶作)

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