絵画
八角宝壇上、蓮華座に結跏跌坐する阿弥陀如来を、画面ほとんど一杯に描いている。図中には銘記があって、その制作年代や、由来もほぼ知られる。また袈裟端の形、著衣、台座に見られる唐草文様やその賦彩など、典形的な高麗仏画の特徴を備えている。大徳十年(一三〇六)といえば、年記のある高麗仏画中最も古く、作柄も優れている点、本図は基準となる作品であろう。
阿弥陀如来像
絹本著色阿弥陀三尊像
絹本著色善光寺如来縁起絵