曜変天目茶碗 ようへんてんもくちゃわん

工芸品 / 

  • 東京都
  • 南宋
  • 口部下に捻り返しのある建戔特有の碗形。総体に引き締まる。高台を浅く平らに削り、蛇の目状の高台に仕上げる。木地はきめが細かく堅く焼き締まり、露胎部は紫色を帯びた灰黒褐色で鈍い光沢がある。
    器の内面全体と外側腰まで黒釉が厚くかかるが、口縁釉は流下して薄くなり、見込みと裾には厚い釉溜まりが生じる。内部全面にまるい斑文が不規則に散る。
  • 高6.8 口径12.0 高台径3.8 (㎝)
  • 1口
  • 千代田区丸の内2-1-1 明治生命館1F
  • 重文指定年月日:19410703
    国宝指定年月日:19510609
    登録年月日:
  • 公益財団法人静嘉堂
  • 国宝・重要文化財(美術品)

摂津淀の稲葉家に伝わったことから、一般に稲葉天目の名で知られる名碗である。
内部の斑文が青や黄色に輝き、漆黒の釉薬を絢爛たるものにしている。薄紫色の輪形に輝く部分があり、玄妙な趣がある。

曜変天目茶碗

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