歴史資料/書跡・典籍/古文書 その他 / 奈良
前項と同じく、小杉榲邨旧蔵になる正倉院文書で、天平勝宝四年(七五二)四月、供養大会のために大般若経一部六百巻、花厳経一部八十巻の借用を申請した造東大寺司の奉請状である。文中には奉請した写経の装幀、奉請日時、宣者、使等が詳細に注記されていて宣者によって、この奉請が内裏の命によって行われたことを伝えている。この年の四月九日に東大寺大仏の開眼供養の大会が行われており、この奉請状はその関係文書と認められる。
山背国愛宕郡天平四年計帳残巻
後嵯峨上皇幸西園寺詠翫花和歌〈并序(唐紙)/(金沢文庫本)〉
買新羅物解〈天平勝宝四年六月/〉