大日如来像 だいにちにょらいぞう

絵画 / 平安

  • 日本
  • 平安時代
  • 絹本着色
  • 縦150.0㎝ 横87.0㎝
  • 一幅
  • 東京都港区南青山6-5-1
  • 根津美術館
  • 重要文化財

真言密教とは、大日如来を教主として構築された宗教的宇宙であり、その世界は両部の経典『大日経』『金剛頂経(こんごうちょうきょう)』に説かれる。本図は『金剛頂経』が説く大日如来の独尊画像である。優美華麗な装飾を施した宝壇の上、頭上に五智宝冠を頂く大日が、蓮華座に坐して智拳印(ちけんいん)を結ぶ。その相貌は密教尊像にふさわしい厳(おごそか)さをたたえ、一方、着衣の彩色や文様は壮麗さを極めるものであり、本図は平安時代後期に制作された美麗な仏画の優品に数えられる。

大日如来像 だいにちにょらいぞう

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