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大角家住宅(滋賀県栗太郡栗東町) 主屋

おおすみけじゅうたく しゅおく

概要

大角家住宅(滋賀県栗太郡栗東町) 主屋

おおすみけじゅうたく しゅおく

住居建築 / 江戸 / 近畿 / 滋賀県

滋賀県

江戸中期/1688-1703頃

店舗、製薬所、台所及び居間 桁行19.4m、梁間19.1m、切妻造、
北面、東面及び南面庇付、西面下屋、南面突出部附属、本瓦、
桟瓦及び銅板葺
玄関及び座敷 桁行8.8m、梁間8.5m、切妻造、北面及び東面庇付、
玄関千鳥破風付、南面下屋附属、南面突出部 桁行5.1m、梁間7.0m、
入母屋造、南面及び西面庇付、桟瓦葺及び銅板葺

1棟

滋賀県栗東市六地蔵402番地

重文指定年月日:19540320
国宝指定年月日:

重要文化財

 大角家住宅は、旧東海道の草津宿と石部宿に所在する、薬種業を営んだ商家である。街道に北面して店舗を構え、その東脇には本陣座敷(書院)を設け、背後には庭園を造る。また、街道をはさんだ向かい側に隠居所を配する。
 店舗は細い通りニワを置いて左右に分け、左側は三〇畳大の広大な東ミセ、右側は板敷の西ミセとし、製薬機械を設置する。小庇の持送りや腕木鼻等に繰形彫刻を施し、豪壮華麗に仕上げる。本陣座敷は、店舗横の正門とその奥の玄関式台、小座敷、次の間、上段の間の四部屋からなる。
 隠居所は、本屋が本陣に利用されている間、家族の住居にあてられたといわれる臨時の建物であるにもかかわらず、玄関回りを本屋に準じたつくりとする。
 大角家住宅は、街道筋の商家としては最も古く、また最も規模の大きな家で、附属屋もそのまま残り、また保存されている石臼や製薬機械など各種の製薬用具も文化史上貴重である。

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