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江古田の富士塚

えこだのふじづか

概要

江古田の富士塚

えこだのふじづか

有形民俗文化財 / 関東 / 東京都

東京都

1基

練馬区小竹町1丁目59番地

指定年月日:19790521
管理団体名:

浅間神社

重要有形民俗文化財

 富士山はわが国の霊山のうち、古来、信仰の対象とされた最も著名な山の一つで、修験道の行者の登拝の歴史も古代にさかのぼる。富士塚は、この富士山を模して築造された塚で、江戸高田の行者藤四郎が、老若男女だれでも心安く富士に登山できるようにと、安永9年(1780)高田水稲荷の境内にこれを築いたのが始まりである。庶民の富士山信仰は、江戸中期には盛んになり、この頃から、江戸を中心に富士講が所々に結成され、やがて多くの富士塚が築造されて、現都区内だけでも五十数か所の富士塚を数えるに至った。
 江古田の富士塚は、天保10年(1839)に築造されたものとされているが、一説には文化年間(1840~1817)の築造ともいう。高さ約8㍍、直径約30㍍で、関東大震災の際に損壊したものの、その後復旧され、塚全体が富士の熔岩でおおわれている。
 頂上に唐破風屋根のついた石祠があるほか、経ケ嶽・太郎坊・小御嶽神社の石碑や、大天狗・小天狗・神猿などの石像もある。

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