鬼剣舞 おにけんばい

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無形民俗文化財 / 東北 

指定年月日:19931213
保護団体名:鬼剣舞連合保存会 岩崎鬼剣舞保存会,滑田鬼剣舞保存会,朴ノ木沢念仏剣舞保存会,川西念仏剣舞 保存会
備考:
重要無形民俗文化財

 岩手県から宮城県にかけて分布する剣舞【けんばい】は東北地方の代表的な民俗芸能の一つであり、なかでも忿怒【ふんぬ】の形相の仮面を掛けて踊る剣舞は、鬼剣舞【おにけんばい】の名称でよく知られている。ほかに阿弥陀堂の作り物を載せた大きな笠をかぶった笠振りが登場する大念仏などいくつかの形態のものがある。これは主として盆に新仏の家や墓、寺などで踊られてきたものであり、念仏歌とともに踊られる亡魂鎮送を目的とした念仏踊の一種である。また踊り手が鬼と形容される異相の態をしたり、極楽浄土を眼前に見せるような作り物が登場するなど独特の形に意匠を凝らした風流【ふりゆう】の芸能である。今回取り上げるのは、岩手県の中・南部に分布する鬼剣舞である。
 鬼剣舞は念仏剣舞とも称されるように衆生済度【しゆじようさいど】の念仏思想の影響を受けていることが解かるが、剣舞の語義はそれに限られるものではない。悪霊を踏み鎮める呪法の手として宗教史や芸能史研究において注目されてきた反閇【へんばい】がこれに関係しているのではないかとの説があり、また、芸能の徒が招宴の座敷で盃のやりとりをする時の献盃からきたものとする説もある。この鬼剣舞の由来については菅江真澄の『ひなの一ふし』、『かすむ駒形』に記されていること、また近年発見された岩崎剣舞の「念仏剣舞伝」の年号などから確かな文献資料としては江戸時代十八世紀に行われていたことを示すものしか見出されていないが、各所に伝わる巻物伝書類の記録などにはそれ以上に時代を遡【さかのぼ】るものもある。
 踊りの内容は、鶏羽や馬の尻尾で作ったシャグマ状の毛を…

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