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山名神社天王祭舞楽

やまなじんじゃてんのうさいぶがく

概要

山名神社天王祭舞楽

やまなじんじゃてんのうさいぶがく

無形民俗文化財 / 中部

選定年月日:19741204
保護団体名:山名神社天王祭舞楽保存会

記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財

 これは静岡県周智郡森町飯田に伝承されているもので、山名神社の祭典(七月十四、十五日に最も近い土曜、日曜日。祭屋台、御輿の練行あり)のおり、境内の舞殿【まいや】で奉納される。
 各地の社寺に伝承されている稚児を主体とした舞楽の一つであるが(同森町小国神社、天宮神社もある。)、風流が舞楽化している点に他には例を見ない特徴がある。
 最初、稚楽音取風の「まくり」で始まり(楽器は笛、太鼓、大鼓)、「八初【やつはち】児の舞」「神子【みこ】の舞」「鶴の舞」「獅子の舞」「迦陵頻【かりょうびん】の舞」「竜【りょう】の舞」「蟷螂【とうろう】の舞」「優●【うでん】獅子の舞」八曲が舞われる。
 元禄十四年の「舞楽指南書」には摂州天王寺のを習い覚えたように記してあるが、舞い手が鶴、竜(蛇)、蟷螂(カマキリ)などの作りものを頭にいただく姿、また「竜の舞」途中、舞い手が柱によじ登り逆さになって上半身をあおって見せる散楽風などは、正統舞楽とは趣きを異にし、独特の味わいを持っている。

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