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小浜島の盆、結願祭、種子取祭の芸能

こはまじまのそーら、しちい、たなんどぅるのげいのう

概要

小浜島の盆、結願祭、種子取祭の芸能

こはまじまのそーら、しちい、たなんどぅるのげいのう

無形民俗文化財 / 沖縄

指定年月日:20070307
保護団体名:小浜民俗芸能保存会
公開日:旧暦7月13日から16日(盆)、旧暦8、9月の己亥の日から四日間(結願祭)、旧暦9、10月の2日間(種子取祭)(指定当時・お出掛けの際は該当する市町村教育委員会などにご確認ください)

重要無形民俗文化財

 小浜島では盆と結願祭、種子取祭に芸能が伝承されている。それぞれの機会に多彩な歌や踊り、狂言などが演じられ、また結願祭の「シュンギン(初番狂言)」や「ブーピキ踊(苧引踊)」、「ダートゥーダー」など、この島独特の演目があることなどに特色がある。
 最も芸能が豊富に行われるのは、その年の祈願の成就を感謝し、翌年の豊饒を願う結願祭である。結願祭は4日間にわたって行われ、2日目のショーニチ(正日)にはカフニワン(嘉保根御嶽)のザー(神庭)で、北と南の二集落がそれぞれ伝承する芸能を奉納する。芸能出演者全員によるザーマーリィ(座廻り)に始まり、「獅子舞のザーマーリィ」、「棒踊り」と続き、「棒踊り」が終わると間口二間、奥行き二間半の舞台がカフニワンの拝所に向かって設置され、北集落の「メーラク」、南の「フクルクジュ」、北の「シュンギン」、南の「シュンギン」、以下、20数番の舞踊や狂言が舞台で上演される。
 盆には、ニムチャーニンズ(念仏人数)が集落の全戸を訪問してその庭先で芸能を演じている。「ンゾーニムチャー(無蔵念仏)」と「シチグヮチニムチャー(七月念仏)」のニムチャー歌にあわせ、ソーラブンドゥリィ(精霊踊り)が踊られる。
 種子取祭では、集落内のワン(御嶽)、神役の家々、稲作農家などで、苗代に下ろした稲の種子が順調に成育することを予祝する内容のアヨー(歌謡)などが歌われている。
 以上の芸能には他地域にはみられない特色があり、芸能の変遷過程や地域的特色を示し特に重要である。
(※解説は指定当時のものをもとにしています)

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