石山切(たまならぬ) いしやまぎれ(たまならぬ)

 / 平安 

平安時代
本紙 縦20.0㎝ 横15.5㎝、掛幅装 総高137.0㎝ 総幅36.1㎝
1幅
文化庁分室 東京都台東区上野公園13-9
平成21年度 文化庁購入文化財
国(文化庁)

 石山切は、西本願寺本『三十六人家集』三十九帖一具のうち、『伊勢集』と『貫之集下』を分割した断簡をいい、本願寺の故地摂津国石山にちなんで名付けられた。本幅は、平安女流歌人伊勢の家集『伊勢集』の断簡で、石山切として巷間に伝来している。現在の体裁は掛幅装であるが、本紙の右端に糊代跡が確認でき、もと粘葉装冊子本であったことがわかる。
 料紙は白胡粉地に唐草文様を雲母刷りした唐紙に、銀砂子を散らした白茶色の染紙を破継の技法で右下に組み合わせ、銀泥にて蝶・鳥や紅葉の微細な文様を描き施して華麗である。
 石山切は平安時代後期を代表する古筆切の名品で、料紙と優美な仮名とが相俟って、王朝貴族の典雅な美意識を窺わせる点で極めて価値が高い。

関連リンク

石山切(たまならぬ)チェックした作品をもとに関連する作品を探す

伊勢集断簡 石山切(いまといひて)
紙本墨書伊勢集断簡〈(石山切)/(秋月ひとへに)〉
石山切(伊勢集)
石山切(伊勢集)

伝藤原公任筆

伊勢集断簡(石山切) 「きく人も」
色紙墨書万葉集巻第四断簡〈(栂尾切)/(従情毛)〉
ページトップへ