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旧澤原家住宅(広島県呉市長ノ木町) 三ツ蔵(中蔵)

さわはらけじゅうたく みつぐら(なかぐら)

概要

旧澤原家住宅(広島県呉市長ノ木町) 三ツ蔵(中蔵)

さわはらけじゅうたく みつぐら(なかぐら)

住居建築 / 江戸 / 中国・四国 / 広島県

広島県

江戸後期/1809

中蔵 土蔵造、桁行6.7m、梁間4.3m、2階建、切妻造、東面前室 桁行5.9m、梁間2.6m、片流れ、本瓦葺

1棟

広島県呉市長ノ木町2番9号

重文指定年月日:20050722
国宝指定年月日:

呉市
澤原照子
澤原俊悟・隆紘

重要文化財

旧澤原家住宅は,呉市街の北方の山裾にある。
 澤原家は,屋号を澤田屋と称した商家で,代々庄屋などの要職を務めた。
 宅地は,街道を挟んだ東と西に構える。主屋等は東側にあり,主屋南に前座敷,表門,三角蔵,北に元蔵を配する。街道の西側には三ツ蔵と新蔵がある。
 建築年代は主屋が宝暦6年(1756),前座敷と表門が文化2年(1805),三ツ蔵が文化6年(1809),元蔵が天保4年(1833)と判明する。
 主屋は,主体部が妻入の二階建で,四面に下屋を廻した形式である。前座敷は,藩主の休憩所,宿所として建てられたもので,御成間がある。
 旧澤原家住宅は,主屋をはじめとして建設年代が明らかな建物が数多く残り,中国地方を代表する大規模商家の一つとして,重要である。
 主屋は規模が大きく発達した平面をもち,質の高い書院造の前座敷や三棟並列型の三ツ蔵は,類例が少ない特徴ある建物である。

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