小鹿田焼 おんたやき

陶芸 

指定年月日:19950531
重要無形文化財

小鹿田焼は、文禄・慶長の役後、九州に渡来した朝鮮半島出身の陶工による陶技が、筑前高取系の小石原【こいしわら】を経て現在の大分県の小鹿田皿山【さらやま】に導入され定着したものと考えられ、その開窯は宝永二年(一七〇五)と伝えられる。以来、明治時代末期まで、甕【かめ】、鉢、壼等の農家の日用雑器を焼造してきた。
 その後昭和六年、民芸運動の指導者であった柳宗悦【やなぎむねよし】の来山により、その伝統的技法と質朴・雄勁な作調が賞揚され、同四十五年、国は小鹿田焼の技術を記録作成等の措置を講ずべき無形文化財として選択している。以後、今日まで伝統的製作工程による健全な作風が堅持されており、主として地元産の原料を用い、原料の製造・加工および作品製作にも伝統的な用具を使用する伝統的かつ地域的特色を有する技法が最も純粋に継承されている。
 以上のように、小鹿田焼は伝統的な陶芸技法のなかでも、工芸史上重要な地位を占めるとともに、地方的特色の顕著な工芸技術として極めて重要である。

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