象と鯨図屏風 ぞうとくじらずびょうぶ

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江戸 / 日本 

伊藤 若冲 (1800年)
いとう じゃくちゅう
江戸時代 寛政7年/1795年
紙本墨画 六曲一双
H-159.4 W-354

北陸の旧家に伝わったもので、2008年夏に存在が知られた。六曲一双の左右に、勢いよく潮を吹く鯨と、うずくまって鼻を高々とあげた象とを対置させた水墨画。海の王者と陸の王者とがエールを交換しているような情景は、奇抜さを特色とする若冲の絵の中でも他に例をみない。同様な図柄の屏風が昭和初めのオークションに出たことが知られているが、この方は現在行方がわからない。

優しい目つきをした、大きな縫いぐるみのような象の体、後ろの崖から伸びた牡丹の花が、優しく背を撫でている。外隈で表された輪郭線のない鼻は、まるで玩具の「吹き戻し」のようだ。一方、黒々とした鯨の胴は雄大で、潮吹きの勢いがすばらしい。波頭の描き方も独特である。

署名は各隻に「米斗翁八十二歳画」とあり、「藤女鈞印」(白文方印)、「若冲居士」(朱文円印)を捺す。改元一歳加算説に従うと、八十歳の作。老いて童心をますます強めた若冲の動物愛が、見るものの心を和ませる。

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