布袋図   ほていず

絵画 / 室町 / 日本 

仲安真康
ちゅうあんしんこう
日本
室町時代
紙本墨画
縦70.6㎝ 横30.5㎝
一幅
東京都港区南青山6-5-90
根津美術館
重要美術品

仲庵真康は、鎌倉建長寺西来庵の住僧で、諸山住持の経歴によるものか康西堂の名で尊称された。法諱を真康、道号を仲安といい、ほかに九華山人、意足道人と称したと伝える。『古画備考』に宝徳4年(1452)の年紀をもつ「東光眞康」署名の古文書が収録されており、これが仲安の活躍時期をうかがう唯一の資料となっている。鎌倉諸大寺の蔵する元代の道釈画や羅漢図、あるいは東福寺明兆系に学んで、その水墨的要素を積極的に摂取しようと努めた画風は、十五世紀の鎌倉派水墨画におけるいわば祖的な存在と解され、賢江祥啓はその門下といわれる。本図にみられるように、肥痩のある筆致の多用と墨色の濃い画面はやや古拙で、明澄さの乏しいものながら、屈託のないその表現は、よく主題の性格をあらわしている。図中に「仲安」(朱文重郭方印)と「眞康」(朱文鼎印)の二印を捺す。

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