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おつぼ山青銅経筒

おつぼやませいどうきょうづつ

概要

おつぼ山青銅経筒

おつぼやませいどうきょうづつ

その他 / 平安 / 佐賀県

平安時代末期

1口

佐賀県武雄市武雄町大字武雄5304-1 武雄市図書館・歴史資料館

武雄市

武雄市重要文化財

 この経筒は、橘町のおつぼ山神籠石を昭和38年に発掘調査した際に、靭神社の石祠の前で発見されたものである。蓋石が露出した状態で発見されたため、封土(塚)の状態は不明だが、経筒は花崗岩の石を積み上げた石槨(室)の中央に納められ、周囲には木炭が充填されていた。このほか、おつぼ山では八郎さんの石祠前でも経塚が確認されたが、調査時にはすでに破壊されており、何も残っていなかった。
 本経筒は青銅製円筒式で、総高31.4cm、本体は直径7.0cm、厚さ0.1cm、高さ27.6cm、台の直径9.1cmあり、筒の径に対して高さが高いという特徴がある。蓋は笠蓋で、最大径10.3cm、高さ4.7cmあり、宝珠形のつまみを持っており、本体外側を覆う短いかえりが付いている。また、周縁の1箇所に0.2cmの小孔があり、瓔珞を提げるためのものかと推測される。
 経塚が造られた時期としては、その特徴から牛ノ谷経筒と同系統と考えられることから、平安時代末期と推定され、当時の仏教思想のあり方や精神活動を知る上で重要な資料である。

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