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下谷坂本の富士塚

したやさかもとのふじづか

概要

下谷坂本の富士塚

したやさかもとのふじづか

有形民俗文化財 / 関東 / 東京都

東京都

1基

台東区下谷2丁目13番14号

指定年月日:19790521
管理団体名:

小野照崎神社

重要有形民俗文化財

 富士山はわが国の霊山のうち、古来、信仰の対象とされた最も著名な山の一つである。富士塚は、富士山を模して築造された塚で、江戸高田の行者藤四郎が、老若男女だれでも心安く富士に登山できるようにと、安永9年(1780)高田水稲荷の境内にこれを築いたのが始まりである。庶民の富士山信仰は江戸中期には盛んになり、江戸を中心に富士講が所々に結成され、やがて多くの富士塚が築造されて、現都区内だけでも50数か所の富士塚を数えるに至った。
 下谷坂本の富士塚は、富士講の一派入谷東(山東)講によって文政11年(1828)、小野照崎神社の境内に築造されたもので、高さ約5㍍、直径約16㍍、塚全体を富士の熔岩でおおっている。塚の上の登山道に合目石を建て、一合目の岩屋に役行者像、五合目付近に富士講の祖と崇められる藤原角行(1646年没)の像をまつる石祠を置く。

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