平文輪彩箱 ひょうもんりんさいはこ

漆芸 / 昭和以降 

大場松魚 (1916~)
おおば しょうぎょ
昭和61/1986
木製漆塗、平文、蒔絵
高12.0 15.8×24.7
1合
文化庁分室(東京都台東区上野公園13-9)
第33回日本伝統工芸展
国(文化庁)

 蒔絵は、漆芸の装飾技法の一つで、漆に金粉や銀粉などを蒔き付けて文様を表す技法である。奈良時代に技法の源流がみられ、平安時代以降我が国で高度に発達した。金属板を用いる平文(ひょうもん)、貝を用いる螺鈿などの技法が併用されることが多く、多彩な表現が行われる。
 本作品には、金、銀の板や細い金線の平文で小鳥や花々が、金粉やみじん貝の蒔絵で太陽をイメージした光輪が描かれ、優美な理想世界が表現されている。平文(ひょうもん)は、金、銀などの金属板を文様の形に切り、漆地に嵌入するか又は貼り付ける技法である。平文を得意とし、蒔絵技法と効果的に組み合わせて用いる作者の特色がよく表れている。
 昭和60年度文化庁工芸技術記録映画「蒔絵-大場松魚の平文のわざ-」の対象作品である。

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