如来立像 にょらいりゅうぞう

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彫刻 / 奈良県 

平安時代 9世紀
木造
像高166.7
1躯

 当初の安置場所は不明だが、丹波地方に伝わったともいわれる。像の幹部は木心(もくしん)を籠(こ)めたカヤの一材から彫成し、材の不足する両体側部と手首先等に別材を矧(は)ぐ(別材部亡失)。全体にやつれが目立ち、この像のくぐり抜けてきた激動の時間がしのばれる。堂々たる量感や厳しく重厚な表情は、その構造とも合わせ、本像の制作期が平安時代初期をくだらないことを物語るが、抑揚の大きい上下の瞼が形づくる強い調子の表情は、香川・正花寺(しょうげじ)の菩薩(ぼさつ)立像などに通ずるところもあり、奈良時代にまでさかのぼる可能性も残していよう。

なら仏像館 名品図録. 奈良国立博物館, 2010, p.99, no.126.

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