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天道虫小金具制作工程見本

てんとうむしこかなぐせいさくこうていみほん

概要

天道虫小金具制作工程見本

てんとうむしこかなぐせいさくこうていみほん

工芸品 / 金工 / 工芸技術 / 昭和以降 / 日本

桂剛(雅号 桂盛仁)  (1944~)

かつらたけし(がごう かつら もりひと)

平成14/2002

銅、赤銅、金、銀・彫金

高1.5 3×2.5(完成品)

一式

文化庁分室(東京都台東区上野公園13-9)

平成22年度収蔵

国(文化庁)

本作は、打出や着せ金、置き金、平象嵌など伝統的な彫金技法を用いて、天道虫型の金具を制作する工程を30段階に分けて示したものである。
(1)使用する金属(銅・赤銅・金・銀)を決めてデザインし、色分けした平面図(原寸大)を作成する。
(2)油粘土でモデルを作る。
(3)厚さ1.2ミリの銅板に(1)のデザインを貼り、鏨で点線状の輪郭を打つ。
(4)木鏨で裏側から打ち出し、金属板をふくらませて立体感を出す。
(5~16)ふくらませた銅板を表から鏨で打ち、肉取りを整え、腰(モチーフの立ち上がり)を寄せる。また、天道虫の顔や口など、細かい部分を鏨で作り込む。
(17~18)天道虫の顔の部をはつり、0.5~0.6ミリ厚の赤銅を被せて着せ金を施す。また、天道虫の顔の先端部分をはつり、純金で置き金を施す。
(19)天道虫の形が整ったところで、鏨または糸鋸を使って板から切り取る。更にヤスリで形を整える。
(20~25)表面の細かな凹凸にヤスリがけしてから、羽の文様の部分をはつり、赤銅の紋金を嵌め込む(平象嵌)。
(26~29)象嵌した金属表面をヤスリ、キサゲ、砥石、炭等を用いて磨き上げる。
(30)煮色液に浸して着色し、完成。

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キーワード

象嵌 / 赤銅 / /

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