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高千穂神楽

たかちほかぐら

概要

高千穂神楽

たかちほかぐら

無形民俗文化財 / 九州

選定年月日:19700608
保護団体名:浅ケ部神楽保存会

記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財

 この芸能は、宮崎県西臼杵郡高千穂町一帯の各部落において、十一月下旬から翌年一月中旬までのあいだに行なわれる採物神楽の一種である。
 神楽の舞台は、民家の一室に神座を設けその前に注連【しめ】や飾り物を巡らしてそこを舞所とする。芸能は日没から翌朝にかけて、古風なさまざまな舞を行なうもので、徹宵して芸能を尽くすところから、夜神楽とも呼ばれている。
 演目は、神降しを中心とした儀式舞に始まり、「武智」「正護」などの採物舞、岩戸の神話に取材した五、六番の舞、「荒神」「大神」などの神面の舞を演じて、翌朝「日の前」「注連口」「繰下【くりおろし】」などを舞い、最後に舞所の上につるした雲綱なひき下ろす「雲下し」を演じて終わる。
 出雲流の神楽系統として、素面【すおもて】の七座神事風の舞と、面をかける神能風な舞がよく整い洗練されており、地方的にも流派的にも特色あるものである。

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キーワード

神楽 / / / 荒神

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