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紙本墨画淡彩 防府真景図

しほんぼくがたんさい ほうふしんけいず

概要

紙本墨画淡彩 防府真景図

しほんぼくがたんさい ほうふしんけいず

日本画 / 江戸 / 中国・四国 / 山口県

伝 矢野筈山

山口県

江戸時代後期

屏風装。六曲一双。
(左隻)第一扇に佐波川にかかる舟橋(現在の本橋付近)や右田ヶ岳が描かれ、そこから勝坂や鯖山峠、山容は西目山、江良山、楞厳寺山、佐野山、画面下半分には旧山陽道や佐波川が、さらに大崎、佐野、植松、西浦方面、第六扇に佐波川河口付近が描かれている。
(右隻)第一扇に江泊山が描かれ、そこから江泊(岸津)塩田や遠方に見える富海、山容は大平山、矢筈ヶ岳、多々良山、天神山、画面下半分の平野部には旧山陽道、萩往還が街道沿いの町並みや往還松とともに表され、社寺としては阿弥陀寺、春日神社、国分寺、防府天満宮のほか、国庁寺など現在では廃寺になった寺院も数ヶ所描かれている。第六扇には防府天満宮、鳥居前の宮市が町並みや街道を歩く人々とともに描かれている。


(左隻)縦172.0cm、横381.0cm。
(右隻)縦171.8cm、横380.7cm。

1双

防府市大字牟礼1869番地

防府市指定
指定年月日:20130311

宗教法人 阿弥陀寺

有形文化財(美術工芸品)

当屏風は昭和30年(1955)、佐藤辰二氏から阿弥陀寺に寄贈され、その後同寺に伝わり文化財収蔵庫に所蔵されていたものである。佐藤氏は市内西浦の人で阿弥陀寺とは遠縁にあたり、船主をしていた。佐藤氏が当屏風を入手した経緯についての口承や記録はない。
矢野括山(安永9年 1780~弘化2年 1845)は名は淳、字は古風、通称一蔵。筈山、竹舌とも号する。三田尻出身で御船手組の家に生まれ、越氏塾で学んだ。書画ともに優れていたが、画業では南画の名家として知られ、防府の南画は括山に始まるといわれる。

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キーワード

/ 屏風 / / 描く

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