文化遺産オンライン

武蔵国府跡

むさしこくふあと

概要

武蔵国府跡

むさしこくふあと

史跡 / 関東 / 東京都

東京都

府中市宮町

指定年月日:20090723
管理団体名:府中市(平21・9・16)

史跡名勝天然記念物

武蔵野台地上、多摩川が形成した崖の縁辺に位置する古代武蔵国の国府跡。大国魂(おおくにたま)神社の境内地及び周辺地域の発掘調査により、2棟の大型東西棟建物と、その西に総柱(そうばしら)の南北棟建物が3棟、整然と配される国府域中心部の様相が明らかとなった。このうち北の東西棟建物は、国庁等、国府の主要施設の中心建物と考えられる。国府域中心部の南、西、北辺には区画溝が検出されており、方100mの区画をなしていたと考えられる。造営時期は8世紀前半頃で、8世紀中頃に掘立柱(ほったてばしら)から礎石建ちへ改修され、10世紀末には機能を失っていたと推定される。
国府域中心部の周辺では、東西約2.2km、南北1.8kmに拡がる国府域の内容が明らかになっている。出土遺物としては、瓦や磚(せん)に武蔵国21郡中の19郡の郡名をヘラ書き、刻印、墨書で記しているものがみられ、注目される。
 このように、武蔵国府跡は中心部の施設配置がほぼ判明し、遺構変遷が把握されるなど国府の実態を良く示すとともに、古代武蔵国の政治情勢を示す上でも貴重であるため、国府域の中心部を史跡に指定し保護を図ろうとするものである。

武蔵国府跡をもっと見る

国指定文化財等データベース(文化庁)をもっと見る

キーワード

国府 / / 掘立柱 / 建物

関連作品

チェックした関連作品の検索