伝 橘逸勢筆 伊都内親王願文(臨模) でんたちばな の はやなりひつ いずないしんのうがんぶん りんも

江戸 / 日本 

近衛 家熈 (1667-1736)
このえ いえひろ
日本
江戸時代中期/17世紀末から18世紀初め
紙本墨書
32.3×370.8cm
1
広島県廿日市市大野亀ヶ岡701
海の見える杜美術館

 近衛家には藤原道長の日記「御堂関白記」(国宝)以下多くの名跡が伝世し、現在は、「陽明文庫」として京都に保存されている。家熈はこれらを尽く臨模して、上代様書道を研究体得する意欲を示し、同文庫にはその臨模遺墨が手鑑として伝わっている。この願文は江戸時代近衛家に秘蔵されていたが、現在は宮内庁に献納されていて、三筆の一人橘逸勢と伝承される名筆である。
 現品と寸分たがわぬ筆法が見られ、真摯な執筆態度が想像される。
 橘逸勢は平安初期三筆の一人。遣唐使とともに入唐。左大臣橘諸兄の曾孫。但馬守に任ぜられ官を辞す。この願文は桓武天皇皇女伊都内親王が生母藤原平子の遺志で、山階寺(興福寺)東院西堂へ香燈・読経料として墾田等を寄進されたときの願文。この書は気宇大きく自由奔放、格調の高い名筆として逸勢筆と伝称される。
(『名筆へのいざない―深遠なる書の世界―』海の見える杜美術館2012 解説より)

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