旧永島家襖絵〈曽我蕭白筆/〉 きゅうながしまけふすまえ

絵画 / 江戸 / 近畿 

曽我蕭白
三重県
江戸
15幅29面
三重県立美術館 三重県津市大谷町11
重文指定年月日:19980630
国宝指定年月日:
登録年月日:
三重県
国宝・重要文化財(美術品)

 本作品は、現状では一五面分が掛幅装に改装されているが、もと伊勢市斎宮の旧家永島家の障壁画であった。同家の言い伝えによれば、蕭白が滞在した折に新築された座敷の襖に描いたという。現存する画面はそのすべてではないが、画題のうえでは山水・人物・花鳥・走獣の各分野にわたっており、障壁画としての主要な構成をなお保持しているといえる。もと襖四四面分という数量は、曽我蕭白の作品中でも最大規模の遺例であり、画題は前記のごとく多様、技法のうえでも「牧牛図」のような指頭画としては珍しく気宇の大きい画面を含み、蕭白の画域の広さを示している。
 「山水図」は南側の上段之間、「竹林七賢図」は北側上段之間を飾っていたと思われ、「竹林七賢図」のうち四面は裏面が「禽獣図」なので、北側の次之間には走獣が中心に描かれていたと思われる。また、「竹林七賢図」の残り四面は裏面が「波濤群禽図」となっているので、北側上段之間と南側上段之間の間にある四畳間に「波濤群禽図」が描かれていたことがわかる。その他の画面は当初の配置が不明であるが、花鳥画である「松鷹図」は「山水図」の次の間であったと考え得る。指墨画である「牧牛図」は「酔指画」と款するところからも格式の高い室ではなく、下段のいずれかの室であっただろう。
 蕭白の生涯に関する資料は限られており、制作時期のわかる作品もきわめて少ないが、本図は三五歳の「群仙図」屏風(京都府・個人蔵)と描法、款記のうえで近似し、近郊の松阪に伝来する「唐獅子図」の款記とも近いので、蕭白が伊勢地方を遊歴したといわれる三五、六歳ころの作と考えられる。蕭白最盛期の…

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