独鈷杵 とっこしょ

金工 / 奈良県 

平安時代 12世紀
銅製 鋳造 鍍金 鬼目式
長21.1
1口

 金剛杵は本来古代インドの武器で、密教では煩悩を打ち砕く意味で用いられる。杵形の把(つか)の両端に鈷を付け、鈷が一本のものを独鈷杵(とっこしょ)、三本を三鈷杵(さんこしょ)、五本を五鈷杵(ごこしょ)と呼ぶ。また、鈷のかわりに宝珠や塔を表した宝珠杵、塔杵もあり、これに独・三・五の三杵を加えて五種杵という。この独鈷杵は把に比して鈷部が大振りで、鬼目(きもく)が大きく、蓮把を三紐の約条で締める。蓮弁の反りが強く、鈷の匙面も深い。平安後期の添景を示す作例と考えられ、細部の作技も精緻で鍍金がよく残っている。

奈良国立博物館の名宝─一世紀の軌跡. 奈良国立博物館, 1997, p.289, no.54.

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