佐竹曙山 写生帖 さたけしょざん しゃせいちょう

日本画 / 江戸 / 東北 

佐竹曙山
秋田県
江戸後期
紙本着色及び絹本着色 画帖装
各縦34.0㎝、横26.3㎝
3冊
秋田市中通二丁目3番8号
秋田県指定
指定年月日:20130322
秋田市
有形文化財(美術工芸品)

曙山は、第八代秋田藩主佐竹義(よし)敦(あつ)の号である。安永2年(1773)平賀源内を秋田に招き、これを契機に秋田藩における洋風画の研究が始まったとされる。曙山自ら、家臣の小田野直武らとともに写実技法の習得に努め、秋田蘭画を代表する画家となった。
 三冊の写生帖は、それぞれに虫、鳥、植物の写生図をまとめたもので、博物画帖としての性格がある。第一冊の虫類図譜は、曙山の命により、家臣で画家である田代忠国によって天明6年にまとめられており、他の二冊についても余り時期を隔てずに成立したものと思われる。第三冊には、曙山が安永7年に著した、日本初の西洋画論である「画法綱領」と「画(が)図(と)理解」が記されており、写実絵画を重視する曙山の所信が述べられている。写生図の制作には小田野直武らがあたったとみられ、曙山は本写生帖を企画したものと考えられる。
秋田蘭画には、いくつかの写生図を手本にして画面を構成している作品がある。曙山の代表作「松に唐鳥図」(重要文化財)の唐鳥や「竹に文鳥図」の文鳥も本写生帖に描かれている。これらの写生図は、陰影法を加え精密に写されており、その写実的描写が特筆され美術的価値が高い。また、清らかさと高い気品をもつ諸名作を構成する写生図が収められていることなどから、秋田蘭画の研究にとって重要である。

参考文献
成瀬不二雄「平賀源内と秋田蘭画」『原色日本の美術第25巻 南蛮美術と洋風画』小学館 198-209頁 昭和45年(1970)6月20日
内山淳一「写生帖」『江戸名作画帖全集Ⅷ 博物画譜 佐竹曙山・増山雪斎』駸々堂出版 10頁 平成7年(1995)8月1日
武塙林太郎「…

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