大鹿村の中央構造線(北川露頭・安康露頭) おおしかむらのちゅうおうこうぞうせん(きたがわろとう・あんこうろとう)

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地質鉱物 / 中部 

長野県
長野県下伊那郡大鹿村
指定年月日:20131017
管理団体名:大鹿村(平27・3・11)
史跡名勝天然記念物

 中央構造線は、関東から九州までを貫く我が国最大の大断層である。日本各地を調査したドイツ人地質学者ナウマンは、1886年に出版された「日本の地形・地質に関する、わが国土調査について」と題する総論の中で、中央構造線を識別するとともに、中央構造線が西南日本の地質を二分する(太平洋側を外帯、日本海側を内帯)重要な地質境界としている。長野県大鹿村の二地点、北川露頭、安康露頭では、この地質境界としての中央構造線が良好に露出する。
 中央構造線の活動は、日本列島がまだアジア大陸の縁辺部であった1億年近く前の白亜紀後期に遡る。その証拠は、白亜紀後期に貫入した花崗岩や片麻岩類が、地下深部にあった時に延ばされるように変形したマイロナイトという断層岩に残されている。マイロナイトは長野県地域でよく見られ大鹿村の字名から鹿塩マイロナイトと呼ばれ、この中央構造線の最初期の活動は鹿塩時階と呼ばれている。このマイロナイトは、白亜紀末以降に地下浅部へ上昇し、そこで再び断層運動で破砕されカタクレーサイトというもう一つの断層岩になる。一般に現在の中央構造線の内帯側(領家変成帯)は、白亜紀後期の高温低圧型変成岩である片麻岩類と領家花崗岩類からなる。一方、中央構造線の外帯側(三波川変成帯)は、白亜紀後期の低温高圧型の三波川変成帯の岩石が分布する。高温低圧型の領家変成帯と低温高圧型の三波川変成帯は、もともと異なる場で形成されたものが、中央構造線の断層運動により接したものであり、関東から九州にいたる1000キロメートル以上にわたって連続し、明瞭な地質境界を成すとともに、紀の川、吉野川などの直線的…

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