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産湯布 鶴亀松竹梅文

うぶゆぬの つるかめしょうちくばいもん

概要

産湯布 鶴亀松竹梅文

うぶゆぬの つるかめしょうちくばいもん

染織 / 明治 / 中国・四国

島根県 出雲地方

明治時代

木綿 筒描

L.84.0cm W.66.0cm

藍染めの盛んな出雲、石見などの山陰地方では、嫁いだ娘に子供が生まれると「孫ごしらえ」の支度といって、必要な品々を紺屋で誂えて贈る風習があった。産湯の時に湯上げとして使われる産湯布もその一つで、子負い帯、お襁褓(おむつ)、足拭きとともに揃いで贈られた。産湯布の多くは鶴亀や松竹梅の文様が筒描で施され、一方の隅は茜や紅花で赤く染められている。赤は魔除けの色であり、紅花は皮膚病や眼病に効くといわれていたため、この部分で子供の目や口をぬぐったという。

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