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巴文大壺〈珠洲/〉

ともえもんたいこ〈すず/〉

概要

巴文大壺〈珠洲/〉

ともえもんたいこ〈すず/〉

陶磁 / 平安 / 関東 / 東京都

東京都

平安

素地は所々に砂礫を含む炻器質胎で、器表が暗灰青色を呈する長胴形の大壺である。頸部が直立し、肩が強く張り、胴の下半は緩やかな弧を描いて窄まり、底は平らで斜めに立ち上がったのち、緩やかに広がる。粘土紐輪積み轆轤調整した鉢形の底部に、粘土紐を積み上げ、胴部を叩き締めて成形し、頸部を取り付けている。頸部の付け根から胴裾にかけて、器面全体に右下がりの細かい叩き目が残されている。肩の四方に三盛状右三つ巴文の押印を施す。口縁の下に一条の沈線を巡らす。口縁を欠失する。

高54.5 口径19.3 胴径42.6 底径14.0 (㎝)

1口

東京国立博物館 東京都台東区上野公園13-9

重文指定年月日:20140821
国宝指定年月日:
登録年月日:

国(文化庁)

国宝・重要文化財(美術品)

中世陶器の代表的な生産地の一つである珠洲窯の大壺。現在知られる遺例の中で、平安時代に遡る最古の作品の一つである。珠洲窯の特徴である叩き締めによる条痕が全体に残され、肩の四方に三つ巴文を三個組み合わせた押印を施している。口縁部を欠失しているものの、重厚な作風から珠洲窯を代表する優品として極めて著名な作品である。

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キーワード

/ / 頸部 /

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