平久保安良のハスノハギリ群落 ひらくぼやすらのはすのはぎりぐんらく

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植物 / 沖縄 

沖縄県
沖縄県石垣市
指定年月日:20131017
管理団体名:
史跡名勝天然記念物

 指定対象は亜熱帯〜熱帯の海岸に発達するハスノハギリ(Hernandia nymphaeifolia)を中心とした海岸林と海浜植生である。対象地域は日本で最大級の面積で残されたハスノハギリ群落である。
 ハスノハギリはアフリカ東部、アジア、ポリネシアなどの熱帯・亜熱帯域に広く分布するハスノハギリ科の常緑高木で、樹高20メートル、胸高直径2メートルにも達する。葉は径が10〜30センチメートルとなり、葉柄が盾状につき、ハスの葉に似ることが和名の由来である。果実は径3〜4センチメートルの淡緑色の壺状卵形の総包葉に包まれた特徴的なもので、海流によって散布される。日本では沖永良部島以南の南西諸島と小笠原諸島に自生し、日本の亜熱帯域を代表する海岸林を形成する。ハスノハギリの材は軽く、石垣島では旧盆行事アンガマの面に、果実は油脂成分やアルカロイドを含み、灯用や下剤等の薬用にも利用されてきた。
 ハスノハギリ群落は、亜熱帯〜熱帯の海岸砂丘の背後で、台風時の高波や河川の出水で地表が不定期的に冠水する平坦地に成立する。ハスノハギリの種子は水に浮き、潮に流されて散布される。海水の塩分濃度にも耐えることから、海水等が冠水する限定された環境に成立する。このような立地としては、亜熱帯地域にあってサンゴ礁が発達し、砕けた砂が堆積して砂丘地となり、その背後で河川水が流れ込む平坦地が典型的な立地となる。
対象地域は石垣島の北に延びた平久保半島の東海岸中北部に位置する。東海岸には小河川が数本流れ、最大のものが安良川(ヤッサカーラ)である。この安良川両岸から南にあるヤッサマカーラ(小安良川)北側の安良村跡の御嶽までが対…

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