本資料は、大正7年(1918)6月発行の「高岡市街図」である。
　著者兼発行人は幸正重太郎（金沢市大手町36番地）、高岡印刷株式会社印刷人は坂口佐吉（高岡市坂下町76番地）、発行所は北陸事報社（金沢市大手町36番地）である。
　資料表は、縮尺2万5千分の1の高岡の市街図である。当時の町名が記載されており、学校や社寺だけでなく、工場や会社の位置も詳細に記されている。右上には「金澤市／福井市／富山市／高岡市／一組ノ中」「高岡市街図／二千五百分ノ一」とある。右下の凡例には「市界」「村界」「鉄道」「社寺」「街路」「河川」「溝渠」の表記が示されている。
　資料裏には「市勢一覧」が示されている。「市勢一覧」の周囲には市内の様々な施設として「高岡市役所」「中越鉄道株式會社」「高岡電燈株式會社」「日清紡績高岡分工場」「高岡米穀取引所」「株式會社高岡共立銀行」「株式會社高岡鉄工所」「高岡可鍛鋳鉄所」「松林亭」「高岡ホテル」「木津楼」「大昌楼」「旅館山岸屋」「旅館吉野館」「佐野又旅館」「旅館角久」「株式會社高岡電気館」「大黒座」「南理化研究所」「七本杉」「高岡山瑞龍寺」「孝子六兵衛碑」「射水神社」「高岡古城公園」「高岡櫻馬場公園」「縣立高岡高等女學校」「高岡停車場」「縣立高岡工芸學校」「縣立高岡中學校」「縣立高岡工業試験場」「高岡物産陳列所」「高岡商業會議所」「高岡聯隊区司令部」「高岡区裁判所」「高岡税務署」「高岡警察署」の写真が掲載されている。
　資料状態は、汚れと欠損がある。