金太郎の鏝絵 きんたろうのこてえ

有形民俗文化財 / 明治 / 愛媛県 

正木長兵衛
まさきちょうべえ
明治時代中期
漆喰
163cm×110cm
1点
愛媛県西予市宇和町卯之町4-11-2
愛媛県歴史文化博物館

鏝絵(こてえ)は左官職人が鏝で立体的に描いた漆喰絵(しっくいえ)のことである。伊豆(静岡県)の左官入江長八が起源とされ、明治時代に全国に広がった。愛媛県内では現在約1,000点の鏝絵が確認されており、愛媛は全国的にも鏝絵文化の発達した地域である。特に今治市・西条市の旧東予市域、大洲市、喜多郡や八幡浜市、西予市周辺には数多くの鏝絵が残っている。しかし現在、建築様式の変化で白壁とともに鏝絵は減少している。この金太郎の鏝絵は内子町本川(旧小田町)で旅籠を営んでいた藤村家の二階戸袋に施されていたもので、明治時代中期に喜多郡・上浮穴郡を中心に活躍した左官正木長兵衛の作である。平成9年に道路拡福のため取り外され、博物館に収蔵された。絵題は金太郎で、家族の健康、子供の無事な成長とともに、真っ赤な色使いから魔除けの願いが込められている。鏝絵は家屋の取壊しとともに破壊されることが多く、本資料のように公的機関で保存されている例は県内では数例しか見られない。左官職人の技を現在に伝える資料として貴重と言える。

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