壺形土器 つぼがたどき

制作地:不明, 出土地:不明
縄文時代 前20世紀~前10世紀
土製
高28.0 最大径20.5
1点

口縁部に4つの橋状把手を持つ壺形の土器。体部には4つの大きな渦巻文が施されている。文様部は土器焼成前に部分的に赤彩が行なわれ、生地の白色とのコントラストが大変美しい。上半部2箇所において土器製作時の粘土紐接合部で割れている。文様等の特徴から、縄文時代後期前葉の東北地方北部に分布する十腰内(トコシナイ)Ⅰ式土器と考えられる。この土器文化期では、洗骨した遺骨を壺に納めて埋葬する再葬墓が流行した。遺骨を納め易くするため、壺の肩部付近を水平方向に切断する場合があった。本品に認められる水平方向の2箇所の割れは、再葬に伴う切断である可能性が高い。十腰内Ⅰ式土器は、赤彩を全面に施す例は知られているが、塗り分けた例は大変少ない。しかも完存するものは本品が唯一で、大変貴重である。また、土器を棺に用いる風習は世界各地で認められる。九州では縄文時代の埋甕や弥生時代の甕棺墓として知られている。土器棺墓の多様性を知る上でも本品は貴重である。

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