刀<無銘 伝長義/> かたな<むめい でんながよし/>

金工 / 南北朝 / 中国・四国 

伝 備前国長船長義(でん びぜんのくにおさふねながよし)
広島県
南北朝時代/14世紀
法量 長さ 71.1㎝, 反り1.6㎝
鎬造,庵棟,大磨上,無銘,目釘孔 3
1口
広島県福山市西町2-4-3
重文指定年月日:
国宝指定年月日:
登録年月日:20170731
登録美術品

 本作は,南北朝時代に備前長船鍛冶(かじ)を代表する刀工であった長義(ながよし)の作と伝えられる作品である。長義は相模国(さがみのくに)の作風を取り入れたことから,相伝備前(そうでんびぜん)と称された。
 鎬造(しのぎづくり)で身幅(みはば)は広く,やや延びた中鋒(ちゅうきっさき)で,重(かさね)は厚く,反り(そり)はやや深い豪壮な姿を示す。本来は現状より長い太刀(たち)であったが,大磨上(おおすりあげ)により無銘の刀となっている。
 鍛(きたえ)は肌立つ板目肌(いためはだ)で,地景(ちけい)を交え,全体に地沸(じにえ)がつき,淡く映り(うつり)が立つ。刃文(はもん)は丁子(ちょうじ)を主体に,互の目(ぐのめ),尖り刃(とがりば)を交え,足(あし)・葉(よう)が入り,小沸(こにえ)がよくつき,砂流し(すながし)や金筋(きんすじ)が入る変化に富んだものである。帽子(ぼうし)は乱れこみ,先が尖って返る。また,表裏に棒樋(ぼうひ)が掻き通されている。
 これらは相伝備前の長義の典型的な作風であり,無銘ながら,出来の優れた作品といえる。また研ぎ減りも少なく,地刃(じば)ともに状態が頗る健全であることは特に貴重である。
 なお,本作は福山藩主阿部家伝来と伝えられるものである。
 本作は,無銘ながら,南北朝時代の長船派の刀工の手になる優作として価値は高い。

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