西行物語絵巻 さいぎょうものがたりえまき

歴史資料  絵図・地図 / 鎌倉 / 日本 

鎌倉/13世紀
縦29.1 長604.3
一巻
重文

 後鳥羽天皇から「生得の歌人と評された西行(一一一八-九〇)の、詠歌と漂白の生涯を描いた絵巻である。本絵巻は、物語の冒頭部分にあたり、佐藤義清(西行)が友の死を契機に北面の武士を辞し、家族に別れを告げ、剃髪するところまでが詞三段、絵四段として伝えられた。但し絵四の佐藤義清が出家を決意し鳥羽殿を訪れる場面は詞書きを失い、現在は絵三の嵯峨野の光景に続けて継がれているが、当初は巻頭に置かれていたとみられる。精緻な建築描写と軽快な筆致で表された均整のとれた人物表現、温雅な側筆皺を用いた土坡の描法など、正統的な大和絵の伝統を受け継ぐ一方、側筆・直筆を自在に使いこなして樹幹の輪郭や洞をあらわす描法には新様がうかがえる。なお本巻に続く一巻が、阿波蜂須賀家に伝来し、現在は萬野美術館に所蔵されている。

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