屋島の義経

日本画 

松岡映丘 (1881-1938)
マツオカ、エイキュウ
昭和4年/1929
彩色・絹本・額(アクリル等)・1面
188.0×99.5
右下に年記、落款、印章
ローマ日本美術展 パラッツォ・デッレ・エスポジツィオーニ 1930

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屋島の義経
Yoshitsune Minamoto at Yashima
1929年
絹本彩色・額 188.0×99.5cm
『平家物語』から取材した作品である。1185年2月18日の源平屋島の合戦での一場面で、鍬形(くわがた)を打った兜を被り、赤地の錦の直垂(ひたた)れに裾の方が紫色に濃くなった鎧を着た判官義経が、金製の太刀を帯び、切斑(きりふ)の矢を背負い、滋藤(しげとう)の弓の真ん中を持ち、敵船に向かって大音声を挙げて名乗りをあげている様子が描かれている。映丘は古典文学や有職故実に精通しており、本作品でも装束、弓矢の表現において『平家物語』の記述を忠実に再現している。また、武者絵は映丘の得意とするジャンルであるが、わけても義経、重盛、実朝、楠正行といった敗軍の将を好んで題材に取り上げた。もっとも本作品における義経は勇壮な若武者らしさに溢れており、その姿から悲劇的未来は微塵も感じられない。その点、代表作《右大臣実朝》(1932年)などに見られるようなドラマ性にやや欠ける感は否めないが、この全盛期にある若々しい義経の姿が、かえってその悲運の最期を知る我々観者の心を打つのである。ローマ日本美術展(1930年)出品作。

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