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荻原守衛  (1879-1910)

オギワラ、モリエ

明治43年/1910

ブロンズ・1

98.5×47.0×61.0

4回文展 竹之台陳列館 1910

123

Woman
1910(明治43)年
ブロンズ 高99㎝
bronze
第4回文展(3等賞)
荻原守衛は、高村光太郎とともにロダンを日本へ紹介した最初の彫刻家とされるが、確かにこの作品に見られる上方へ伸びあがるようなポーズやそのモデリングにはロダンの作品を思わせるものがある。しかし、そのようなロダンの形式的な模倣のみによってこの作品が成立しているわけではない。この像には、作者がひそかに思慕を寄せていた同郷の先輩の夫人相馬良(黒光)の存在が色濃く影を落としており、彼女に象徴される守衛にとっての普遍的な女性像がそこに表されていると解釈することができる。それはまた守衛が主張する内的生命をもった彫刻の具現化であり、むしろ彼がそのような確信をもつに至るプロセスでロダンの精神的影響を強く受けていたといえるであろう。
守衛の絶作となったこの作品は、山本安曇の手でブロンズに鋳造され、作者の死から半年後の第4回文展に出品されている。

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キーワード

ロダン / 守衛 / 荻原 /

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