破来頓等絵巻 はらいとんとうえまき

歴史資料  絵図・地図 / 鎌倉  南北朝 / 日本 

鎌倉-南北朝/14世紀
縦32.2 長1054.0
一巻
重文

 名号を称える以外に臨終正念はないとする時宗の教義を説く絵巻である。不留房(ふるぼう)という人間に仮託し、現世の一切の繋縛を断ち切り、何もかも捨て去って、厭離穢土、極楽往生を求むべき諭しを詞四段、絵三段に構成している。「破来頓等絵巻」と称されているが、原題は知られていない。また「破来頓等」を「やれことんとう」と訓む説もあるが、「はらいとんとう」と訓み、「速やかに何もかも捨て去れ」との説諭を象徴する語と解するのが適当と考えられる。十四世紀前半、時宗は対内的に統一が進み、対外的に発展していった時期である。名号を称えるだけで極楽往生できるとする時宗の教義は、戦乱に明け暮れる武士階級にとって魅力であり、彼らに教義を拡めるために本絵巻のような作品も製作されたのであろう。

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