埼玉県はかつての武蔵国北部にあたり、荒川や利根川などの河川に育まれた武蔵野や秩父山地の豊かな自然に恵まれています。中世には多くの武蔵武士が活躍し、近世には農山村や譜代藩の城下町が江戸を支えました。埼玉県ではこのような地域性のなかで生み出され、遺されてきた669件の文化財を指定及び選択しています(有形文化財306、無形文化財3、民俗文化財79、記念物281。平成17年4月1日現在)。
南北朝時代に成立した軍記物語『太平記』40巻の主要な場面を全12巻にまとめて描いています。作者は江戸時代初期の海北友雪とされますが、制作年ともども不詳。詞書きが独立せず画中に書きこまれているので、絵と一体化しているのが特徴です。また、他の絵巻から構図や場面の転用例が多い。埼玉県では巻1・2・6・7・10巻の5巻を所有。
蓮田市の雅楽谷遺跡からは、縄文時代後、晩期の遺物が多量に出土しました。第5号・26号土壙から出土した土器群は、一括資料として貴重で、造形的にも優れています。写真は、波状口縁深鉢と呼ばれ、安行式土器の一つです。
中津峡は、秩父湖の手前の落合で荒川に合流する中津川がつくる美しい渓谷で、およそ10kmにわたる天然美に富む区間です。見どころは、霞岩、錦淵や三条の滝などがあります。また、春にはツツジ、夏は青葉、秋は紅葉と四季の変化があり、特に紅葉の時期は必見です。