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近畿・兵庫県

 兵庫県は摂津・播磨・但馬・丹波・淡路の旧五ヶ国からなり、地域毎に多様な文化と歴史文化遺産が数多く残されています。また、畿内と西国を結ぶ文化の十字路として各地の文物が集積するとともに、歴史の主要舞台として、各時代の特徴的な歴史文化遺産が残されています。古代には全国屈指の大円墳の史跡「茶すり山古墳」、中世には国宝「浄土寺浄土堂」、近世には世界遺産「姫路城」、近代には生野鉱山関連施設などあり、兵庫県では、これら多様な歴史文化遺産を活用して「ふるさと文化の創造的伝承」を実現する『歴史文化遺産活用構想』を推進しています。

兵庫県指定有形文化財
旧神子畑鉱山事務舎 朝来市朝来町佐嚢1828の1

樽岸出土の石器 明治時代初期に、生野鉱山の採掘に雇い入れたフランス人技術者のために生野に建設された後、神子畑鉱山の開発の進展にともない現在の場所に移築されました。お雇い外国人宿舎の類例は全国的にも少なく、生野・神子畑鉱山開発の歴史の上でも貴重な擬洋風建築です。付近には、重要文化財「神子畑鋳鉄橋」と兵庫県指定有形文化財「羽淵鋳鉄橋」も現存しており往事が偲ばれます。

兵庫県指定有形文化財
旧九鬼家住宅 三田市屋敷町751

旧北海道庁函館支庁庁舎 明治時代初期に、鉄道技術者として活躍した九鬼隆範の旧宅です。九鬼隆範は、三田藩九鬼家の家老職を代々勤めた15代目の当主で、幕末に江川太郎左右衛門や勝海舟に学び、砲術、築城術、測量術等近代工学を修得した人物です。本建物も自身が設計を行ったもので、1階は家老屋敷の古材を転用して和風にデザインし、2階東半にベランダを廻し、両開き窓を設けています。近代建築技術の過渡期の状況を知る上で貴重な建物です。

兵庫県指定有形文化財
岩上神社本殿 淡路市柳沢乙612

羽衣の滝 岩上神社は、淡路島を代表する巨石信仰の神社として知られ、本殿山頂側にご神体の「神籬岩」が祀られています。本殿は一間社隅木入春日造、四手先詰組、屋根は桧皮葺で、近年の修理により18世紀中頃に再建されたことがわかりました。内陣を一扉二室の平面とし、背面軒の出を「神籬岩」との距離の関係で、不均一にしています。また、彩色も不規則な配色で、象鼻等の飛び出す彫刻を多用するなど、異色の本殿です。