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中部・石川県

石川県は、能登半島が日本海に突出し、北上する対馬海流によって運ばれた大陸文化の入口であり、古代より強く影響を受けた地であることは、現存する遺跡や遺物が証明しております。一方では畿内等から各時代の文化が波及し、仏教繁栄と厳しい自然環境から多彩な生活様式と文化を派生しました。また加賀藩三百年にわたる学問文化奨励策が実り、今なお各種の伝統工芸が盛んであります。これらの秀れた文化的土壌に加え、動植物、地形地質など豊かな自然に恵まれ、また幸いにして戦禍を免れたことにより、多くの文化遺産を今にみることができます。

県指定
秋月野景蒔絵硯箱 石川県立美術館蔵

樽岸出土の石器 方形、几帳面、被せ蓋造りで覆輪をめぐらし、身の左に七宝楕円形の水滴と硯を納める。蓋表は雲間からのぞいた満月が岩場から生えた菊・桔梗などの秋草を照らす絵画的な夜の情景である。蓋裏と身の内側は平目地とし、高蒔絵の松喰鶴を散らしている。技巧的でありながらも煩雑にならず、加賀蒔絵の格調の高さを持った名品である。

県指定
輪島市名舟御陣乗太鼓 輪島市

旧北海道庁函館支庁庁舎 輪島市名舟町にある白山神社の7月31日から8月1日にかけての大祭りに演じられる太鼓打ち芸。大太鼓を中央に据え置き、夜叉面をはじめ種々の仮面の者が順次あらわれ、地打ちとともに太鼓を打ち込み、最後は回り打ちで激しく打ち切る。名称の「御陣乗」は、奥能登で神輿の渡御をさすゴジンジョ(御神事)にもとづく。

県指定
阿岸本誓寺本堂 鳳至郡門前町字南カの26番地

羽衣の滝 門前町南の阿岸本誓寺は、文永5年(1268)創建と伝えられ、かっては鳳至郡106カ寺の触頭をつとめた県下有数の真宗大谷派寺院である。当本堂は大型建築物にかかわらず、豪快な茅葺屋根を保存していることは貴重であり、県内はもとより全国的にも稀有な存在である。