絹本著色陶弘護像 けんぽんちゃくしょくすえひろもりぞう

絵画 / 室町

  • 室町 / 1484
  • 1幅
  • 重文指定年月日:19740608
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 竜豊寺
  • 国宝・重要文化財(美術品)

折烏帽子【おりえぼし】に直垂を着し、向かってやや右方を向き端坐する陶弘護(一四五五~一四八二)を描く。弘護は南北朝以来大内氏の一族として周防の守護代をつとめるなど活躍したが、文明十四年石見の吉見信頼に謀殺され二十八歳で世を去った。本図は以参周省【いさんしゆうしよう】の文明十六年の著賛があり、おそらくは三回忌にあたって供養のため描かれたものと思われ、天性俊邁といわれた像主生前の剛気な人柄を巧みにとらえている。室町時代武将肖像画のすぐれた一例といえる。

絹本著色陶弘護像

ページトップへ