工芸技術 その他 / 昭和以降
桐塑人形は、桐のおがくずと生麩糊を練り上げた弾力性のある粘土状の素材を活用して人形を制作する技法である。この作品は、桐材を粗彫りして木芯とした上に、桐塑を貼り付けて細部を整形した。更に胡粉を塗り、磨きをかけて表面を整え、更にその上に和紙や表具用の布を木目込み、仕上げに金銀箔砂子を散らした衣裳が幻想的な雰囲気を高めている。 東大寺お水取りの際に読み上げられる過去帳の中に記されている「青衣女人」という謎の女性にまつわる物語に取材した作品。
左近の桜
林駒夫
「浜下り」木芯桐塑紙貼
秋山信子
桐塑人形