油日の太鼓踊 あぶらびのたいこおどり

民俗 無形民俗文化財

  • 選定年月日:19731105
    保護団体名:油日神社奴振太鼓踊保存会
  • 記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財

 この芸能は滋賀県甲賀郡甲賀町大字油日の油日神社の境内で五月一日に奉納される太鼓踊である。大踊と小踊があり、大踊は、雨乞いの祈願で旱天の場合のみ実施し、最近では昭和三十年に演じられている。小踊は御礼踊で五年に一回演じている。大踊は毛枚、小踊は五反田、油日上野の各大字【おおあざ】で伝承しており、種目が各字でやや相違している。
 楽器はホラ貝とカンコ太鼓で、ササラを持った青鬼、赤鬼を先頭に、貝方、歌方、ボンデン御幣を背負いカンコ太鼓を腹につるした踊子等が行列を組んで神前に進み、歌方の歌につれて、馬場入り、庭鎮めの後、各種の踊りが演じられる。(五反田=大じゅんやく踊、小じゅんやく踊、お伊勢踊など十一種、油日=お舟踊、お山踊など七種、上野=奈良乃踊、お殿おどりなど十種)大踊は、踊子が太鼓を持たないで、地方【じかた】が太鼓を打って踊る。小踊と同様に見方、歌方がつく。太鼓踊の地方的特色を示すものである。

油日の太鼓踊

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