紙本金地著色観桜・観楓図六曲屏風 しほんきんじちゃくしょくかんおう・かんぷうずろっきょくびょうぶ

絵画 日本画 / 江戸

  • 石川県
  • 江戸
  • 縦117.7cm、横296.8cm
  • 6曲1双
  • 石川県金沢市出羽町2番1号
  • 石川県指定
    指定年月日:20180130
  • 石川県
  • 有形文化財(美術工芸品)

 左隻は、満開の桜を楽しむ人々が描かれた観桜図、右隻は、満月と紅葉のもと輪踊りに興じる群衆とそれを取り巻く人々を描いた観楓図で一双を構成している。
 左隻観桜図では、少なくとも六組におよぶ一行が観桜のために訪れた様を描いており、桜の下に絨緞、毛氈などが敷かれ、豪華な行楽の様相をうかがうことができる。右隻観楓図では、満月の夜の輪踊りの様相が描かれている。踊りの輪の中央には毛氈が敷かれ、そこに締め太鼓を叩く者、笛を吹く者、床几に腰かけて三味線を弾く者、鼓を打つ者などが描かれている。
 本作品は、「金沢士庶遊楽図屏風」として『金沢図屏風』豊田武監修 文一総合出版(1977)に紹介されているが、金沢を描いたとするには多少無理があるように思われる。しかし、本作品は少なくとも江戸時代末期頃から金沢に伝世しており、武士や町人をともに描いた初期風俗画のひとつとして貴重である。描かれている人物や樹木の描写に見られる筆致から、江戸狩野派の画家による制作と考えられる。

紙本金地著色観桜・観楓図六曲屏風 しほんきんじちゃくしょくかんおう・かんぷうずろっきょくびょうぶ

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